パリ・オリンピック開会式を見た
昨日は「五輪嫌い」のようなことを書き、それを裏切るような行為だが、パリ・オリンピックの開会式を録画でみた。
岸本佐知子さんも言っているように「閉会式、開会式はちょっと好き」というところがあるにしても、最初から最後まで見たということはこれまでのオリンピックではあまりしたことがないから自分にとって今回のパリは特別ということになろうか。
パリという都市に対するこちらの思い入れも多少あるにしろ、いままでにないスタイル、例えばセーヌ川の上が会場だとか、船でパレードとか、こちらではちょっと想像しにくいような演出についての前宣伝、これにもかなり引かれたのかもしれない。
見た印象は、なかなかよかった、と言いたいが、こっちが年を取りすぎているせいか、退屈かつ理解できかねるところも多多。
目玉はセーヌ川での開会式。こちらはまあまあ。
このセーヌという川の存在によって、パリという街はその魅力を何層倍にも高められてているのではあるまいかと川周辺の映像を見ながら想像した。
とくに陽が落ちて、照明が目立ち始めると、そこに浮かびあがって来る建物、川に浮かぶ船の姿、船や街の灯を映して黒くうねる波の様子、これらがなかなかいいい。
船の上で手を振る選手たち、これまでの隊列を組んでただ歩くだけのパレードとは違って、観客の視線を集めながらまさに主役として船上でとびはねる。これぞ、オリンピックの理にかなったやり方かと、ややおおげさながら感心する。
ただ、中間に挟まれた演劇風のパフォーマンスやダンスは、若者たちにどう映るのか不明だが、当年87歳の人間は多少もてあます。
とくに、最後まで明かされなかった聖火台およびその点火にいたるまでのさまざまな演出は、その正体見たさにビデオを見続けていたこちらにはいささか長すぎ、間を持たせるのに往生した。